Excelで数値を四捨五入して、ピリオドやカンマがついた書式に整えた文字列にする「FIXED」関数の使い方を記録します。
四捨五入はROUND関数も使えますが、ROUND関数の場合は書式までは整えないので、桁区切りにカンマを使いたい場合はセルの書式設定から設定する必要があります。
「FIXED」関数は簡単に書式を整えることができます。
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FIXED関数構文
指定した桁数に四捨五入し、結果をピリオド (.) とカンマ (,) を使って書式設定した文字列に変換して返します。
FIXED(数値, [桁数], [桁区切り])
数値は必須。四捨五入して文字列に変換する数値を指定。
桁数は省略可能。小数点以下の桁数を指定。桁数を省略すると、2を指定したと見なされます。負の数値を指定すると、小数点の左側の指定した桁で四捨五入されます。
桁区切りは省略可能。返される文字列をカンマで桁区切りするかどうかを指定。TRUEを指定すると桁区切りは行われず、FALSEを指定すると桁区切りが行われます。
コマンド ([ホーム] タブの [数値] で [表示形式] の横の矢印をクリックし、[数値] をクリックします) を使用して数値を含むセルの書式を設定すると、表示が変わるだけで文字列には変換されません。直接 FIXED 関数を使用して書式を設定すると、計算結果は数値ではなく文字列となります。 一方、[セル] を使用して数値の表示書式を設定すると、表示が変わるだけで文字列には変換されません。
FIXED関数の使用例
A列の数値を1の位を四捨五入し、カンマをつけた書式にしています。1行目がFIXED関数、2行目がROUND関数です。
B1
=FIXED(A1,-1,FALSE)
B2
=ROUND(A1)
FIXED関数は文字列になっています。
カンマなしにしています。
=FIXED(A1,-1,TRUE)
桁数、桁区切りを省略しています。
=FIXED(A1)
小数点第3位を四捨五入しています。
=FIXED(A1,2)
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