Excelで行番号や列番号を指定し、セルのアドレスを取得する方法を記録します。
セルのアドレスを取得するには「ADDRESS」関数を使います。
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ADDRESS関数構文
ADDRESS関数を使用すると、行番号と列番号を指定して、ワークシート内のセルのアドレスを取得できます。例えば、「ADDRESS(2,3)」は「$C$2」を返します。また、「ADDRESS(77,300)」は「$KN$77」を返します。ROW関数やCOLUMN関数などの他の関数を使用して、ADDRESS関数の行番号と列番号の引数 (引数:アクション、イベント、メソッド、プロパティ、関数、またはプロシージャに必要な情報を提供する値のことです。)を指定できます。
ADDRESS(行番号, 列番号, [参照の型], [参照形式], [シート名])
行番号=必須。セル参照に使用する行番号を指定する数値。
列番号=必須。セル参照に使用する列番号を指定する数値。
参照の型=省略可能。返される参照の種類を指定する数値。
1または省略=絶対参照
2=行は絶対参照、列は相対参照
3=行は相対参照、列は絶対参照
4は相対参照
参照形式=省略可能。A1 や R1C1 の参照形式を指定する論理値です。 A1 形式では、列はアルファベットでラベル付けされ、行は数値でラベル付けされます。 R1C1参照形式では、列と行の両方が数値でラベル付けされます。 A1 引数が TRUE であるか省略された場合、ADDRESS関数は A1 形式の参照を返します。FALSE を指定すると、ADDRESS 関数は R1C1 形式の参照を返します。
シート名=省略可能。外部参照として使用するワークシートの名前を指定する文字列値です。たとえば、数式 =ADDRESS(1,1,,,”Sheet2″) は Sheet2!$A$1 を返します。シート名引数を省略すると、シート名は使用されず、関数から返されるアドレスでは現在のシートのセルが参照されます。
セルのアドレスを取得する例
行番号3、列番号2($B$3)のセルのアドレスを絶対参照で表示しています。
=ADDRESS(3,2)
行番号3、列番号2(B$3)のセルのアドレスの行を絶対参照で、列を相対参照で表示しています。
=ADDRESS(3,2,2)
行番号3、列番号2($B3)のセルのアドレスの行を相対参照で、列を絶対参照で表示しています。
=ADDRESS(3,2,3)
行番号3、列番号2(R[3]C2)のセルのアドレスの行を相対参照で、列を絶対参照で、R1C1参照形式で表示しています。
=ADDRESS(3,2,3,FALSE)
行番号3、列番号2($B$3)のセルのアドレスの行も列も絶対参照で、A1参照形式で表示しています。
=ADDRESS(3,2,1,TRUE)
Sheet2の行番号3、列番号(Sheet2!$B$3)2のセルのアドレスの行も列も絶対参照で、A1参照形式で表示しています。
=ADDRESS(3,2,1,TRUE,"Sheet2")
別のブックBook1のSheet2の行番号3、列番号2([Book1]Sheet2!$B$3)のセルのアドレスの行も列も絶対参照で、A1参照形式で表示しています。
=ADDRESS(3,2,1,TRUE,"[Book1]Sheet2")
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