
ExcelでVBAを使っていると、列番号が「A1」や「B1」より、「1」「2」の方が数えやすくて助かります。
「A1」や「B1」を『A1参照形式』、「1」「2」を『R1C1参照形式』と言いますが、私の場合、この参照形式を頻繁に切り替えるので、クイックアクセスツールバーに登録し、ボタンひとつで切り替えるようにしています。
セル参照形式を切り替えるには、「ReferenceStyle」プロパティを使います。
クイックアクセスツールバーの登録方法もご紹介します。
下図は、Excel2016です。
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ReferenceStyleプロパティの構文
式.ReferenceStyle
A1参照形式またはR1C1参照形式のいずれかで、Excelでのセル参照と行及び列見出しの表示方法を設定または返します。
xlA1=A1形式
xlR1C1=R1C1形式
ReferenceStyleプロパティの使用例
A1形式にします。
Sub test()
Application.ReferenceStyle = xlA1
End Sub
R1C1形式にします。
Sub test()
Application.ReferenceStyle = xlR1C1
End Sub
クイックアクセスツールバーに登録して切り替える
VBAの内容を少し変えて、クイックアクセスツールバーに登録し、ボタンでセル参照形式を切り替える方法です。
下図は、Excel2021です。
新しいブックを開き、[開発]>[コードの表示]をクリックし、VBEを表示します。

プロジェクトのシート名付近で右クリックし、[挿入]>[標準モジュール]をクリックします。

標準モジュールの[Module1]をダブルクリックします。

下記のようにVBAを書き込みます。
「セル参照形式がA1参照形式の場合はR1C1参照形式に、そうでない場合はA1形式にする」となっています。
※プロシージャ名は「refer_r1c1_a1」としていますが、分かりやすい名前にすると良いですね。
Sub refer_r1c1_a1()
If Application.ReferenceStyle = xlA1 Then
Application.ReferenceStyle = xlR1C1
Else
Application.ReferenceStyle = xlA1
End if
End Sub

VBEを閉じ、[ファイル]をクリックします。

[名前を付けて保存]>[このPC]をクリックします。

ファイル名は自分で分かりやすい名前で、ファイルの種類は「Excelアドイン(*.xlam)」を選択し、[保存]をクリックします。

一旦Excelを閉じます。

先ほどアドインで保存したので、保存しなくて良いです。

新たにブックを開き、[ファイル]をクリックします。

[その他]>[オプション]をクリックします。

[アドイン]をクリックします。

管理:Excelアドインの右側の[設定]をクリックします。

先ほどアドインで保存したファイルにチェックを入れて、[OK]をクリックします。

[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]ボタンをクリックし、[その他のコマンド]をクリックします。

コマンドの選択欄で「マクロ」を選択し、アドインで保存したプロシージャ名を選択し、[追加]をクリックします。

分かりやすい絵のボタンにするために、[変更]をクリックします。

私は、A1やR1C1の変更するので、「A」という絵を選択しました。[OK]をクリックします。

設定が終了したので、[OK]をクリックします。

クイックアクセスツールバーにボタンが追加されました。
ボタンをクリックすると、R1C1参照形式←→A1参照形式に変わります。


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